【皮膚】シャンプーも薬も効かない? 繰り返す膿皮症に皮膚科専門医が考えること

こんにちは。アジア獣医皮膚科専門医の馬場です。

膿皮症の治療を続けていても、なかなか改善しなかったり、良くなってもすぐに再発したりする犬がいます。
そのような場合、当院では「もっと強い薬を使おう」と考える前に、なぜ治療がうまくいかないのかを見直すようにしています。

今回は、繰り返す膿皮症に対して、私たちがどのようなことを考えているのかをご紹介します。

① 膿皮症を繰り返す原因を調べる

膿皮症は、皮膚のコンディションが悪くなることで発症することが多い病気です。

そのため、アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、甲状腺機能低下症など、背景にある病気を調べることが重要です。

しかし、さまざまな検査を行っても、原因がはっきりしないこともあります。

そのような場合でも、現在の皮膚症状をできるだけ良い状態に保つための治療を続けていきます。

② シャンプーや消毒薬を見直す

膿皮症の治療では、クロルヘキシジンを含む製品がよく使用されます。

しかし、同じ成分の製品でも、使用方法や剤形によって治療のしやすさが変わります。

また、一般的なシャンプーで十分に改善しない場合には、別の抗菌成分を含む製品などを検討することもあります。

ただし、シャンプーを濃くしたり、消毒薬の濃度を変更したりすることは、自己判断で行わないでください。

皮膚への刺激が強くなる可能性があるため、獣医師と相談しながら調整することが重要です。

③ 皮膚のコンディションを整える

膿皮症では、細菌を減らすことに加えて、皮膚そのものの状態を整えることも大切です。

例えば、保湿などのスキンケアや、栄養バランスを考えた食事などが選択肢になります。

これらだけで膿皮症が治るわけではありませんが、皮膚の健康を維持するための補助的な方法として検討することがあります。

まとめ

繰り返す膿皮症では、原因がすぐに見つからないこともあります。

そのような場合でも、治療方法を見直したり、皮膚のコンディションを整えたりすることで、症状を管理できる可能性があります。

大切なのは、ひとつの治療方法にこだわらず、その子に合った方法を探していくことです。

長期間膿皮症を繰り返している場合や、一般的な治療で改善しない場合には、ぜひ一度ご相談ください。