こんにちは。東京動物皮膚科センターの馬場です。
前回は膿皮症の基本についてお話ししました。今回は膿皮症の「種類」について整理します。
膿皮症は3つに分類されます
膿皮症は、感染がどの深さまで及んでいるかによって、大きく3つに分けられます。
① 表面性膿皮症(ひょうめんせい) 細菌が皮膚の表面で過剰に増殖している状態です。よく知られているのが「ホットスポット(急性湿性皮膚炎)」で、急速に広がる赤くじゅくじゅくした病変が特徴です。その他、顔やしっぽの皺(シワ)の部分に起こる「間擦疹」なども含まれます。

② 表在性膿皮症(ひょうざいせい) 細菌が表皮や毛包(毛穴)まで侵入している状態です。毛穴に沿ったブツブツ(丘疹・膿疱)や、皮むけのような環状の病変(剥脱性表在性膿皮症)が見られます。犬の膿皮症として最もよく診断されるタイプです。
③ 深在性膿皮症(しんざいせい) 細菌が毛包の深部から真皮(皮膚の深い層)にまで達した状態です。足先の結節(しこり)や、じゅくじゅくした潰瘍・瘻孔が見られることがあります。内部で感染が広がるため、より注意が必要なタイプです。

深いほど治療が大変
一般的に、感染が深いほど治療に時間がかかり、より積極的な対応が必要になります。表面性・表在性では外用療法(シャンプー・スプレーなど)を中心に対応できることも多い一方、深在性では全身的な抗菌薬が必要になります。
次回は膿皮症の「診断の流れ」について解説します。
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