【皮膚】犬の「脱毛」③〜換毛期・サル期・犬種による違い〜

こんにちは。東京動物皮膚科センターの馬場です。
「毛がたくさん抜ける=病気」とは限りません。
今回は、心配のいらない抜け毛と、受診をおすすめしたい脱毛の見分け方をお話しします。

まず、柴犬やゴールデン・レトリーバーなどのダブルコートの犬種は、春と秋に大量の毛が抜ける「換毛期」があります。
これは古い毛が生え変わる正常な現象です。

また、子犬から成犬の被毛へ切り替わる時期を、俗に「サル期」と呼びます。

生後3〜6か月ごろに始まり、ポメラニアンやサモエドなどで一時的に毛が薄くなりますが、これも正常な成長過程です。

一方で、次のようなサインがあるときは、正常な抜け毛ではなく脱毛症の可能性があります。

  • 左右対称に地肌が透けて見える
  • 皮膚に赤みや黒ずみ(色素沈着)がある
  • かゆがっている、なめている
  • 脱毛の範囲がだんだん広がっている

「毎年の換毛かな?」と思っても、上のようなサインがあれば一度ご相談ください。

次回は、脱毛を考えるときの“分類”と、いちばん大事な「かゆみ」についてお話しします。