こんにちは。東京動物皮膚科センターの馬場です。
「毛がたくさん抜ける=病気」とは限りません。
今回は、心配のいらない抜け毛と、受診をおすすめしたい脱毛の見分け方をお話しします。
まず、柴犬やゴールデン・レトリーバーなどのダブルコートの犬種は、春と秋に大量の毛が抜ける「換毛期」があります。
これは古い毛が生え変わる正常な現象です。


また、子犬から成犬の被毛へ切り替わる時期を、俗に「サル期」と呼びます。
生後3〜6か月ごろに始まり、ポメラニアンやサモエドなどで一時的に毛が薄くなりますが、これも正常な成長過程です。

一方で、次のようなサインがあるときは、正常な抜け毛ではなく脱毛症の可能性があります。
- 左右対称に地肌が透けて見える
- 皮膚に赤みや黒ずみ(色素沈着)がある
- かゆがっている、なめている
- 脱毛の範囲がだんだん広がっている
「毎年の換毛かな?」と思っても、上のようなサインがあれば一度ご相談ください。
次回は、脱毛を考えるときの“分類”と、いちばん大事な「かゆみ」についてお話しします。