こんにちは。
東京動物皮膚科センター/神宮前動物病院 歯科診療担当、獣医師の森田です。
「なんだか歯の色が違う気がする…」
「歯ぐきにしこりがある?」「歯が溶けてるかも…?」
このような“見た目の変化”に気づいたとき、「とりあえず様子を見る」のはとても危険です。
今回は、歯の異常が見つかったときに必要な検査=レントゲンと病理検査について解説します。
🔍 見た目だけで「歯の異常」は判断できない
一見健康そうに見えても、歯や歯根の内部では以下のような病変が進行していることがあります:
- 歯の根が吸収されている(吸収病巣)
- 歯の神経が壊死している(歯髄壊死)
- 歯根に膿がたまっている(根尖性歯周炎)
- 歯肉や骨の腫瘤が腫瘍である可能性も
そのため、外観だけでは正確な診断はできず、検査が必要不可欠です。
🦷 歯科用レントゲン(デンタルX線)の役割

デンタルX線は、歯の根っこや歯槽骨、歯の内部構造まで詳細に写し出す専用の検査です。
特に重要なシーン:
- 歯周病の進行度チェック
- 歯の破折・露髄の有無確認
- 歯根膿瘍や嚢胞の検出
- 埋伏歯や過剰歯の位置確認
- 吸収病巣(Tooth Resorption)のタイプ分類
動物の歯科診療では、全身麻酔下でのX線検査が標準となりますが、それによって見えない問題を見逃さずに済むのです。

🔬 病理検査の必要性とは?

歯や歯ぐきにできた「しこり」や「腫れ」の場合、腫瘍なのか、炎症なのかを見分けるには病理検査が不可欠です。
病理検査でわかること:
| 病変の例 | 検査での判定 |
|---|---|
| 歯肉のしこり | 良性腫瘍?悪性腫瘍?炎症性腫瘤? |
| 歯根周囲の膿 | 嚢胞?膿瘍?腫瘍? |
| 抜歯した歯 | 吸収の程度や歯質の異常 |
検体を採取して専門機関に送り、細胞や組織の状態を顕微鏡で評価することで、正確な診断と適切な治療方針の決定につながります。
🐾 当院での対応
東京動物皮膚科センター/神宮前動物病院では:
- 歯科用デジタルレントゲンによる高精度な読影
- 疑わしい病変には病理検査
- 麻酔リスクに配慮した術前評価と安全管理
を徹底しています。
まとめ|「気になる」から「調べる」へ
- 歯の異常に気づいたら、早期検査が歯の保存と健康のカギ
- レントゲンや病理検査は、“見えない異常”を可視化してくれる重要なツール
- しこり・ぐらつき・変色などがあれば、すぐに歯科対応の病院へ
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東京動物皮膚科センター/神宮前動物病院(歯科診療 担当:森田)
TEL:03-3403-8012