【皮膚】犬の薬用シャンプー、正しく使えていますか? 皮膚科専門医が教える4つのコツ

こんにちは。アジア獣医皮膚科専門医の馬場です。

膿皮症の治療では、抗菌成分を含む薬用シャンプーがよく使用されます。
しかし、「シャンプーを頑張っているのに、なかなか良くならない」という相談をいただくことがあります。

実は、同じシャンプーでも、洗い方によって十分な効果が得られないことがあります。

今回は、私が普段の診察でお伝えしている4つのポイントをご紹介します。

① 汚れが多い場合は、まず下洗い

犬の被毛は思っている以上に水をはじきやすく、皮脂や汚れが多いと薬用シャンプーが皮膚まで届きにくくなります。

そのため、汚れが目立つ場合には、一般的なシャンプーで一度洗ってから薬用シャンプーを使用することをおすすめしています。

② 犬の体で直接泡立てない

特にフレンチ・ブルドッグなどの短毛種では、毛を強く逆撫ですることで毛穴に負担がかかる可能性があります。

そのため、シャンプーは洗面器などであらかじめ泡立ててから、毛並みに沿って皮膚に優しく揉み込むようにしましょう。

ただし、泡を毛の上に乗せるだけでは十分ではありません。皮膚まで泡が届くように洗うことが大切です。

③ すぐに洗い流さない

薬用シャンプーで特に重要なのが、皮膚との接触時間です。

クロルヘキシジンなどを含む抗菌シャンプーでは、製品の指示に従い、5〜10分(できれば10〜15分)程度置いてから洗い流すように説明することがあります。

私は飼い主さんに「好きな曲を2〜3曲聴くくらい」とお伝えしています。

ただし、製品によって適切な時間は異なるため、獣医師の指示に従ってください。

④ 乾かすところまでがシャンプー

シャンプー後の乾燥も大切です。

皮膚が湿ったままの状態が続くと、皮膚のトラブルを悪化させる可能性があります。

まずは吸水性の高いタオルで十分に水分を取り、その後ドライヤーで乾かしましょう。

熱風を近づけすぎず、皮膚に負担をかけないことも重要です。

まとめ

薬用シャンプーは、何を使うかだけでなく、どう使うかも大切です。

当院では、シャンプーの種類だけでなく、洗い方や乾かし方についても詳しく説明しています。

なかなか改善しない場合には、シャンプーを変更する前に、一度洗い方を見直してみることもおすすめです。