こんにちは。東京動物皮膚科センターの馬場です。
前回に引き続き、CADの治療についてお届けします。
今回は「プロアクティブ療法」と補助療法、そして飼い主さんに知っておいてほしい大切なことをお伝えします。
プロアクティブ療法(再発防止)とは?
症状が落ち着いた後も、皮膚の中では「見えない炎症」が続いていることがあります。
プロアクティブ療法とは、この潜在的な炎症をコントロールし、再燃を防ぐための治療フェーズです。
具体的には、週2回程度の外用ステロイド塗布や、単一のかゆみメディエーターをターゲットとするロキベトマブ(サイトポイント®)などを活用し、良い状態を長期維持することを目指します。
補助療法も大切
CADは多因子疾患なので、薬だけでなく補助療法も重要です。
特定の乳酸菌製剤・オメガ3脂肪酸・スキンケアシャンプーなどが症状の軽減に役立つことがあります。
ただし、治療の選択肢が増えるほど飼い主さんの負担も増えるため、できるだけシンプルな構成を心がけることが長期的な管理の鍵だと考えています。

CADについて大切な3つのこと
① アトピー素因は「治らない」:遺伝的素因は一生持ち続けます。完治や自然治癒は期待できません。
② 増悪因子は「部分的にしか避けられない」:環境や食事での対策は可能ですが、完全な回避は難しいです。
③ かゆみや皮膚炎は「管理できる」:完治ではないものの、適切なケアでQOLを大きく向上させることができます。

当院では初診時や診断時に、これらの内容を飼い主さんと丁寧に共有するようにしています。
ご受診のご予約はお電話(03-3403-8012)にてどうぞ。