【歯科】猫の歯石が原因で起こる粘膜潰瘍|高齢猫の症例から学ぶ歯科治療の重要性

症例紹介:17歳猫の粘膜びらん

今回の症例は17歳の猫ちゃんです。

  • 口の痛みで出血や食欲不振を繰り返す
  • 飲み薬で症状は一時的に改善するが、時間が経つと再発

無麻酔で口腔内を確認したところ、歯肉の後退や大きな歯周病の所見はなく、**頬粘膜にびらん(潰瘍)**が認められました。

原因として、

  • 歯石の機械的刺激
  • 局所の炎症反応

が考えられましたが高齢なこともあり全身麻酔ではなく鎮静麻酔下で大臼歯の歯石除去のみを実施しました。
同時に行った歯科レントゲンでは、歯周病はごく軽度でした。


🔍 猫に多い「粘膜潰瘍・びらん」とは?

猫では、歯石や歯周病が原因で口腔粘膜に炎症や潰瘍ができることがあります。

特に:

  • 高齢猫
  • 歯石が多く付着している子
  • 口臭やよだれが目立つ子

では、痛みによる食欲不振や出血を伴うことがあります。


歯石除去の効果

今回の猫ちゃんは、歯石除去のみで経過を観察しました。
処置後は潰瘍部の刺激が減り、症状の改善が期待できる状態になりました。

歯石を放置すると:

  • 粘膜潰瘍の慢性化
  • 歯周病の進行
  • 慢性的な痛みや体重減少

につながるため、定期的な歯科検診とスケーリングが非常に重要です。


まとめ|高齢猫こそ歯科検診を

  • 猫の歯石は粘膜潰瘍や口腔内の痛みの原因になることがあります
  • 薬で一時的に改善しても、根本的な原因除去(歯石除去)が必要です
  • 高齢猫でも鎮静麻酔を工夫することで、安全に処置が可能です

👉 「食欲が落ちた」「口から血が出る」「よだれが増えた」などの症状がある場合は、早めに動物病院で口腔チェックを受けましょう。


🏥 東京動物皮膚科センター/神宮前動物病院の歯科診療

当院では、猫の高齢期に多い歯石沈着や粘膜潰瘍の治療にも対応しています。
歯科レントゲンによる精密検査と、症例に応じた最適な処置を行っています。

📞 ご予約・お問い合わせ:03-3403-8012(歯科担当:森田)
📍 東京都渋谷区神宮前