【歯科】歯石の沈着と歯肉炎について

歯石と歯肉炎の関係

犬の口の中では、食べかすや細菌が集まってプラーク(歯垢)ができます。
プラークが石灰化すると「歯石」となり、**歯石がついた部分の歯茎に炎症(歯肉炎)**を引き起こします。
歯肉炎は、歯茎の赤みや腫れ、出血などが見られるのが特徴です。


症例紹介:2歳トイプードル

今回の症例は、2歳のトイプードルです。

  • 左下顎第一後臼歯に歯石を認める
  • 歯肉が浮腫状に腫れ、赤みが強い
  • レントゲン検査では 歯槽骨の融解はなし

つまり「歯肉炎」の段階で、まだ「歯周病」には進行していませんでした。
歯肉縁上、下のスケーリングとポリッシングを行いました。


歯肉炎と歯周病の違い

  • 歯肉炎
    • 炎症は歯茎のみ
    • 適切なケアで改善可能
  • 歯周病
    • 歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまう
    • 不可逆的な変化で、治療が難しくなる

👉 歯肉炎の段階で発見し治療することが、歯周病を防ぐカギになります。


まとめ

「歯茎が赤い」「腫れている」「口臭が強い」などの変化に気づいたら、早めに動物病院を受診してください。
早期の対策によって、歯槽骨の融解(歯周病)への進行を防ぐことができます。
若い犬でも歯肉炎は起こるため、日頃のデンタルケアと定期的なチェックがとても大切です。