【歯科】歯根膿瘍とは?原因・症状・治療法を解説

こんにちは。東京動物皮膚科センター/神宮前動物病院、歯科診療担当の森田です。
今回は、犬や猫でよく見られる口腔疾患 「歯根膿瘍(しこんのうよう)」 についてご紹介します。

🦷 歯根膿瘍とは?

歯根膿瘍とは、歯の根の周囲に膿がたまる病気です。
歯髄や歯周組織に細菌が侵入し、炎症が進行して化膿します。放置すると、骨や周囲組織にまで感染が広がる危険があります。


📌 主な原因

  • 重度歯周病:歯槽骨や歯根膜が破壊され、歯根部に感染
  • 歯の破折(はせつ):露髄から細菌が侵入
  • 不適切な抜歯後の感染
  • 外傷:咬合外傷や異物刺入

🐾 症状のサイン

歯根膿瘍は初期症状がわかりにくく、見逃されやすい病気です。
進行すると以下のような症状が出ます。

  • 鼻の下や頬の腫れ(特に上顎犬歯の場合)
  • 鼻水や鼻血
  • 目の下の皮膚に穴が開き、膿が出る(外歯瘻)
  • 食欲低下、硬いものを避けて食べる
  • 口臭やよだれの増加

🔍 診断方法

  • 口腔内視診
  • 歯科用レントゲン(歯根周囲の骨吸収や膿瘍の確認)
  • CT検査(炎症範囲の特定)

🛠️ 治療法

歯根膿瘍は自然治癒せず、外科的治療が基本です。

  1. 感染源の除去
    • 根管治療(神経除去+殺菌+封鎖)
    • 抜歯(重度歯周病や歯の保存が困難な場合)
  2. 膿瘍の洗浄・消毒
  3. 必要に応じて抗菌薬投与
  4. 瘻孔閉鎖の外科処置(外歯瘻や口腔鼻腔瘻がある場合)

✅ まとめ

歯根膿瘍は放置すると骨や全身に感染が広がる危険があるため、早期発見と治療が重要です。
顔の腫れ、鼻水、口臭などが見られたら、すぐに動物病院での歯科精査をおすすめします。


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東京動物皮膚科センター/神宮前動物病院
TEL:03-3403-8012(歯科診療 担当:森田)