こんにちは。東京動物皮膚科センターの馬場です。
今回はCADの治療について、「リアクティブ療法」を中心に解説します。
CADの治療は2段階で考える
CADの治療は、①急性期に皮膚症状をしっかり抑える「リアクティブ療法(寛解導入)」と、②良くなった状態を維持する「プロアクティブ療法(再発防止)」の2つのフェーズで考えます。

この2つの考え方を飼い主さんと共有することが、CADのコントロールにおいてとても重要です。
リアクティブ療法(寛解導入)とは?
かゆみや皮膚炎が目に見えてある急性期には、まず症状を速やかに抑えることが最優先です。
この時期には、広範囲の炎症メディエーターを素早く遮断できる薬(ステロイドやJAK阻害薬)が第一選択になります。
また、同時に皮膚の細菌感染やマラセチア(真菌)感染が合併している場合は、そちらも治療しないと症状が改善しにくいです。
JAK阻害薬とは?
JAK阻害薬は、かゆみを引き起こすサイトカインの信号伝達を細胞内でブロックする薬です。
アポキル®(オクラシチニブ)が長年使われてきましたが、2024年には新薬のゼンレリア™(イルノシチニブ)が日本でも発売されました。詳しくは別の記事でご紹介します。
次回は「プロアクティブ療法」と補助療法について解説します。
当院へのご相談はお電話(03-3403-8012)にて承っております。