猫の歯周病は“全身の病気”につながる
こんにちは。東京動物皮膚科センター/神宮前動物病院 歯科診療担当の森田です。
猫の歯周病は口腔内だけの問題ではありません。近年、慢性腎臓病(CKD)との関連性が報告されており、健康寿命に直結する重要な疾患です。
今回は、4歳の猫ちゃんの症例をもとに、歯周病と腎臓病の関係、そして早期治療の重要性について解説します。
症例紹介:4歳洋猫の軽度歯周病

上顎大臼歯に歯石沈着と歯肉の発赤が認められました。
- 診断:軽度歯周病(歯科レントゲンで軽度の歯槽骨吸収を確認)、
- 治療:全身麻酔下でのスケーリングとルートプレーニング、遊離歯肉の切除

猫の歯周病は「見た目だけでは分からない」
- 歯肉が下がっていなくても、レントゲンで骨吸収が進行していることがある
- 麻酔下での歯科レントゲン検査が診断のゴールドスタンダード
- 歯肉退縮が明らかな場合は多くが中等度以上
歯周病と腎臓病の関連性
研究によれば、中等度以上の歯周病を持つ猫は 慢性腎臓病の発症リスクが約1.5倍に上昇します。
つまり、歯周病治療=将来のための治療 と言えます。
早期介入が健康寿命に及ぼす影響
- 軽度のうちにスケーリングやルートプレーニングを行うことで進行を防止
- 将来的な抜歯など大きな処置を避けられる可能性
- 結果として猫のQOL(生活の質)と寿命の向上に寄与
猫の歯周病サイン(要チェック)
- 強い口臭
- 歯石の付着
- よだれの増加
- 歯肉の赤み/出血
- ご飯を食べづらそうにする
- 顔やあごの腫れ
- 口を触られるのを嫌がる
一つでも当てはまる場合は、早めに歯科検診をおすすめします。
当院の取り組み
東京動物皮膚科センター/神宮前動物病院では、猫にも優しい歯科診療体制を整えています。
- 麻酔前検査(腎臓・肝臓・心臓の評価)
- 歯科レントゲン/口腔内視診/スケーリング・ルートプレーニング
- ホームデンタルケアの指導
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東京動物皮膚科センター/神宮前動物病院
歯科診療担当:森田
TEL:03-3403-8012