【歯科】猫の歯周病と腎臓病の関係|早期治療が健康寿命を伸ばすカギ

🐱 猫の歯周病は“お口の病気”にとどまらない

こんにちは。東京動物皮膚科センター/神宮前動物病院 歯科診療担当の森田です。

猫も人間と同じように、日々の口腔ケアが健康の基盤になります。
特に「猫の歯周病」は口腔疾患の中で最も多く、放置すると歯の喪失だけでなく、慢性腎臓病との関連も報告されています。

今回は、10歳の日本猫で右上大臼歯に歯石沈着と歯肉炎が認められ、軽度歯周病と診断された症例をもとに、歯周病の診断・症状・全身への影響について解説します。


🦷 症例紹介:10歳日本猫の軽度歯周病

この猫ちゃんは、右上大臼歯に歯石の沈着と歯肉の発赤が見られました。

  • 歯科レントゲン検査にて軽度の歯槽骨吸収を確認
  • 診断:軽度歯周病
  • 治療:全身麻酔下でのスケーリングとルートプレーニング(根面滑沢術)

処置後は口腔の炎症が改善し、今後の歯周病進行予防が期待できます。


🩺 猫の歯周病は「見た目だけでは分からない」

  • 歯肉の後退がなくても、レントゲンで骨吸収が進行していることがある
  • 麻酔下での歯科レントゲン検査が診断のゴールドスタンダード
  • 歯肉が明らかに下がっている場合、多くは中等度以上に進行

⚠ 猫の歯周病と腎臓病の関係

近年の研究によると、中等度以上の歯周病を持つ猫は、慢性腎臓病(CKD)の発症リスクが約1.5倍に上昇すると報告されています。

つまり、歯周病の治療は“口の健康”だけでなく、“全身の健康寿命”を守るカギでもあるのです。


💡 歯周病治療と予防の重要性

今回の症例のように、軽度の段階でスケーリング・ルートプレーニングを行うことで進行を防止できます。
初期介入により、将来的な大掛かりな手術を避け、猫の寿命とQOL(生活の質)を向上させることにつながります。


✅ 猫の歯周病サイン(要チェック!)

  • 強い口臭
  • 歯石の付着
  • よだれの増加
  • 歯肉の赤み/出血
  • ご飯を食べづらそうにする/ポロポロこぼす
  • 顔やあごの腫れ
  • 口を触られるのを嫌がる

一つでも当てはまる場合は、早めに動物病院で歯科検診を受けましょう。


🏥 当院の取り組み

東京動物皮膚科センター/神宮前動物病院では、猫に特化した歯科診療体制を整えています。

  • 麻酔前検査(腎・肝・心臓の評価)
  • 歯科レントゲン/口腔内視診/スケーリング・ルートプレーニング
  • ホームデンタルケアの指導

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東京動物皮膚科センター/神宮前動物病院
歯科診療担当:森田
TEL:03-3403-8012